記念館での学び・学習ガイド

平和・人権・生涯学習など多くの研修を受け入れています。

~考える力・想像する力を育む学び~


中国東北部にかつて存在した「満州国」。そこに日本から27万人もの農業移民が渡っていきました。

「20町歩の地主になれる」「五族協和・王道楽土」 希望を抱いて行った新天地でしたが、

1945年8月9日、ソ連侵攻により地上戦に巻き込まれ、

悲惨な逃避行や避難民生活で多くの犠牲を出しました。

 

戦後はあまり語られてこなかった「満州」のこと。 満蒙開拓とはいったい何だったのか。

この歴史が現代に問いかけるものとは。  ・・・一緒に考えてみませんか。


【館内のメッセージボードに書かれた感想より】

(14歳)

(15歳)


様々な人の立場に寄り添い、自分たちに何ができるのかを考える姿が見られます。


 

【中学生からの疑問・質問】

 

・満州の様子は日本に伝わっていたのですか。

・満州にもともといた現地の人と仲良くする方法はなかったのですか。

・満蒙開拓は日本に利益をもたらしていたのですか。

・満州に渡った人たちがこんな目にあわないようにするには、

 どうしたらよかったのでしょうか。

・日本はなぜ戦争をしたのですか。


結果や数字だけでなく、満蒙開拓という国策が進められた時代背景や

人々の意識なども含めて一緒に考えます。


~過去に学び明日の平和の教訓とするために~

「満蒙開拓」を通した学びの特徴

■多面的な視点での学び

 

・開拓団の人々

  悲惨な逃避行や避難民生活で多くの人が犠牲となった

  現地の人々の家や畑を安く買い上げ立ちのかせて入植したところもあった

  → 開拓団の被害だけではなく、土地の収奪や差別など加害の側面もあったことを知る

 

・現地満州の人々

  開拓団の入植のために土地や家を強制的に買い上げられ追い出された人もいた

  開拓団の使用人、小作人として働かされた

  → 日本の国策のために犠牲になった現地の人々の存在を知る

 

・送り出した側

  地域のリーダーたちが国策推進役となり開拓団・義勇軍募集に携わった

  → 送り出した側の背景を考えることで戦争が進められた時代と社会のあり方を問う

    ・国策  ・経済不況  ・戦争協力“お国のため” ・情報統制

  → 国策をすすめた側の戦後の苦悩も知る

 

・中国残留孤児

  終戦前後の苛酷な状況の中で中国人に託されたり売買された日本の子どもたち

  中国での迫害や日本に帰国してからも差別などがあった

  → 国策や戦争に人生を翻弄された人々を知る

 

・中国養父母

  日本の子どもたちを預かり育てた中国の人々もいた

  → 国や民族を越えたヒューマニズムを知る

 

■アジアにつながる日本の戦争の歴史に出会う

  空襲や原爆など被害の歴史として語られてきた日本の戦争と敗戦。

 しかし、満蒙開拓という国策の歴史を辿っていくと、1931年の満州事変から始まる

 15年戦争の中で日本が中国で、アジアで、どのような戦争をしてきたのかが見えてきます。

 

■歴史をかがみに今の社会が見えてくる

 上記の中学生の「なぜ」は満蒙開拓という国策の本質を鋭く突いています。

 帝国主義・植民地支配の実態、情報の重要性、選択の難しさ。

 複雑な歴史であるからこそ考える要素が多様であり、社会を見る力、平和な社会を築く力につながるはずです。

 


展示見学や体験者の証言映像、語り部さんによる講話や

ワークショップなどを組み合わせ、

充実した学びの時間を創るお手伝いをいたします。

お気軽にお問い合わせください。

 

満蒙開拓平和記念館 TEL/FAX 0265-43-5580