満蒙開拓平和学習の実践例 〈平成29年度 A小学校6年生〉

【学習を始める前に…】

国語 『平和のとりでを築く』という、

   広島の原爆ドームについての読み物教材を学習

社会 平和の学習。「戦争の時代から平和の時代へ」単元を

   学習。

社会の学習では、中国との戦争、満州のこと、中国残留孤児のことが1ページ程度出てくる。


  学習内容 学習支援 子どもたちから
1 

 アニメーション「蒼い記憶」を見て感想を書き話し合う。

・開拓団側、中国側からなどの

 多面的な学び

・ほかの人の気付きを知る

〈学習カード〉

「蒼い記憶」を見て考えたことや感じたことを書きましょう。

「キョウタくんみたいに人を助けながら生きていきたいと思いました。」

 

「日本だけではなくて中国人など、多くの国が苦しんでいるということが分かった。」

『証言 それぞれの記憶』より野中章さんの証言を読み、3つの質問について、野中少年の気持ちになって考える。

 

①.引揚げてきて親戚の家に引き取られた日の夜、野中少年は泣いたでしょうか。

②.机の下で食べたじゃがいもの味はどんな味がしたでしょう。

③.「こじきが来て寝とる」と言われたことなどを誰かに話したでしょうか。

〈学習カード〉

①.②.③の質問に対して想像したことや感じたことを書きましょう。

「私だったら泣いたと思う。やって日本に帰ってきたことはうれしかったけど、お姉さんと別々になってかなしくなったからと、家や土地がなくなっていたから。」

 

「泣いてないと思う。現実が悲しすぎてうけいれられないと思うから逆に泣けない。」

満蒙開拓平和記念館訪問に向けて、生徒は疑問や質問をまとめる。

〈ワークシート〉

見学用

 

満蒙開拓平和記念館訪問し、解説を受けながら展示見学。

学校に帰って、分かったことや新たに学んだことをまとめる。

 

語り部さんを学校に招いてお話しを聴く。

 

開拓団の視点から…

「満州に行けば、今より何100倍も広い地主になれるから、どれくらい広いのか早くこの目で見たいなあ。」

 

 現地に住んでいた人の視点から…

「日本人を助けなかったと思います。自分が暮らしていた土地を日本人に追い出されてしまっていたから。」

 「冬だったら寒くてかわいそうだと思ったりすると思う。なぜなら、自分だったらと考えたりすると悲しいから。」

 

送り出した人の視点から…

「行くのを止めたと思う。満州に行っても本当にいい所か分からないから。」

 

満蒙開拓をさまざまな人の視点から考える。

〈視点の提示〉

・開拓団の人

・現地に住んでいた人

・送り出した人

〈学習シート〉

「満州への開拓団だったら」

「中国の人たちだったら」

「満州へ送り出す家族だったら」

「平和」とは?というテーマでポスターや作文を書く。  

地域学習発表会に向けて、グループ毎に関心があるものを調べ、伝いたいことをまとめる。

 例 満州を進める「広告」について

   満州でのくらしについて

 

地域学習発表会で発表

   
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