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寄贈品№75

『協和運動』(創刊号)

満州帝国協和会の機関誌創刊号。連合協議会を特集。

1939(昭和14)年9月、満洲帝国協和会発行、サイズ 21.0×14.8、168頁

1932(昭和7)年に発足した満州国協和会は、行政とは別組織として「王道の実践」や「民族協和」といった「満州国」建国理念を広める活動を担った組織です。

 機関誌『協和運動』は、地方に散らばる会員同士の情報交換や精神的統一を図るため創刊されました。創刊第1号では連合協議会について特集記事を組み、これまでを振り返っています。

 1934(昭和9)年から開催される連合協議会は、各地の代表者が集まり、要望や提案を議論する場でした。出席者は中国人が圧倒的に多く、議会がまだ整備されていなかった「満州国」で、民衆が声を挙げる貴重な機会だったと考えられます。ただ、ここでの議論は日本人主体で進められたといい、決定に拘束力はなく、政策として吸い上げられるところまではいかなかったようです。

 戦争の進行とともに、戦時体制が推し進められると、協和会活動も行政と一体となって、民衆を戦争協力へと導く役割を担うことになっていきました。

 建国当初の理念は、戦争動員の大義に呑みこまれていったのです。