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寄贈品№74

満洲旅行の栞 (昭和14年度版)

満州旅行者への基本的な旅の情報をまとめたパンフレット

1939(昭和14)年9月発行 満鉄鉄道総局営業局旅客課

サイズ (開いた状態)38.8×52.0 表裏両面印刷 

 南満州鉄道株式会社(満鉄)は、鉄道運営以外にも多角的な経営を行っていました。そのひとつが観光・旅行業であり、ヤマトホテルなどの経営が広く知られています。ここに挙げた栞は、観光・視察・商用目的で渡満する人々に対して、基本的な情報をまとめたものです。

 満州への行き方、旅行の季節、服装や携帯品のアドバイスから、旅館案内、列車時刻や運賃表など、現在でも通用する観光案内パンフレットではないでしょうか。栞の表側には、満州各地の名所や風景写真がちりばめられ、旅のイメージをかきたてます。

 

 ただし、満州という地域柄、次のような注意事項も書かれています。

・大連・旅順付近、鴨緑江鉄橋や図們鉄橋およびその付近は、要塞地帯であるため写真撮影や模写にあたっては要塞司令官の許可が必要

・指定された軍事機密特別地域での撮影・録画・模写・測量はすべて禁止。旅行をするには警察の許可を得なくてはならない。

 

 「満州国」とはどんな国家だったのか、この小さな栞からも見えてくる気がします。