『北満洲概観』(改訂版)
北満州地域についての概説書
1934(昭和9)年10月発行、サイズ 22.2×15.0、510頁
南満洲鉄道株式会社哈爾濱事務所編、社団法人満洲文化協会発行
満州事変によって「満州国」が「成立」すると、それ以前は手が付けられていなかった北満地域への調査・研究が可能となっていきました。日本と満州とが軍事的・経済的に協力し、国力をつけ発展していくためには「未開なる北満の開発に全力を注ぐべきである」と序言では述べられています。そのためにはまずその地域を知らねばならない。実情、資源、産業などを調査し、改善すべき点を研究する必要があります。
本書は「先づ北満を知らんと欲する読者に大体の概念を供給し、以て研究の緒論として役立つ事」を目的として出版されました。北満発展史、交通(水運・陸運・空運)、農林工鉱業といった産業の概要などを網羅しており、北満とはいかなる土地で、将来どのような場所となりうるのかを説明しています。
満州北部地域の潜在性に大きな期待がかけられていたことがうかがえ、開拓団の入植先としても密接な関わりを持ちました。
