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寄贈品 №70

満洲語会話書(其二)

青少年義勇軍訓練本部が発行した満州語の日常会話集。

発行日:1941(昭和16)年7月1日(第3版)、発行元:満洲開拓青年義勇隊訓練本部 

サイズ15.0×10.5、70頁 

本書は上篇・普通会話、中篇・軍事会話、下篇・農事会話に分かれており、例文の漢字にカタカナのふりがなと発音記号が記されています。付録には訓練所、開拓地、満州地名について読み方が記載されています。

 

義勇軍の少年たちが現地で暮らしていくために、ある程度は現地で使われている言葉での会話が必要とされたのでしょう。学科訓練にも満州語の授業がありました。日本人が指導者となるというスローガンのもとではあっても、現地の言葉は覚えなくてよいというわけではなかったようです。

この会話集がどの程度授業で使われたのか、また少年たちはどんな気持ちでこうした言語に臨もうとしたのか、寄贈品を見るだけではわかりません。ただ、義勇隊訓練所でこういった本を発行し、満州語の授業も取り入れていたということから、彼らが少年たちに求めていたものの一端を垣間見ることはできるでしょう。



会話の一例(読みやすいように仮名遣いなど少しかえています)

第三章「定做洋服」

  : 私は協和服を一着作りたい。

  : 材料や見本が有るか。 

  : 有ります、どうぞ御覧下さい。此の手は満蒙毛織会社で織ったものです。

  : 一着いくらですか。

  : 材料と仕立代と一緒にして50円になります。

  : それは高すぎる。

  : 高くはありません。どうぞ他の店に尋ねて下さい。

  : よろしい。それでは本月末までにきっと私の家まで持参して下さい。