白樺の丸太板
中村貞治 1959(昭和34)年1月 直径29cm、厚さ3cm
義勇軍訓練生が満州の白樺から切り出した丸太板。視察に来た先生に記念品として渡したもの。
中村貞治さんは教師で、義勇軍の少年たちを送出する仕事に関わっていました。自ら吉林省の義勇隊訓練所を訪問した時、ある訓練生が「明日帰るのか」とわざわざ山の中へ切り出しに行き、記念にと渡されて持ち帰ったものが、この丸太板でした。
嗚呼感慨無量 西暦1944年 昭和19年1月満州
小姑舎訓練所一少年訓練生 この白樺をひいて
我がためにもち来る 姓も名も不詳
爾来十有星霜 この間大変転あり 1959.1.1忘備
1959年に忘備録として、この文章を書きつけました。文中の「小姑舎訓練所」は、吉林省蛟河県にあった「小姑家訓練所」と思われます。ここには徳島県送出で、第5次双葉義勇隊開拓団森岡中隊の訓練生が在籍していましたが、あるいはそのうちの一人が中村さんに託したものだったのかもしれません。
