開館から12年、当記念館にはこれまで旧満州や満蒙開拓、戦争にまつわる様々な品が寄贈されてきました。今回はこれらの寄贈品の中から、普段は倉庫に眠るとっておきの品々を、それぞれにまつわるエピソードとともに紹介します。
寄贈品展Vol.3「‛モノ’から見る満州・満蒙開拓」
■開催期間 2025年5月26日(月)~6月29日(日)
■会 場 本館光の回廊 及び セミナー棟ロビー
■展 示 品 日本基督教団満洲開拓村訓練所看板、満洲日日新聞社看板、
シベリア抑留時に作られたスプーン、中国人が作ってくれた靴、
収容所で履いていたわらじ、義勇軍の夏服シャツ、
タバコやマッチの包装ラベル

マッチラベル
日本のマッチ生産は1876年に始まり、戦前は欧州や中東を中心に輸出用に生産されてきた。1934年設立の兼松システック社は、2017年3月末に同事業からするまで、国内最大のマッチ製造・販売事業を担展示品は、同社淡路島工場の倉庫で発見されたもので、南満州鉄道株式会社が経営するヤマトホテルやアジア号、満州各地の名所などが鮮やかに描かれている。

たばこ包装紙のスクラップブック
多くの会社が煙作って売り出していたことがわかる(満洲煙草株式会社、東亜煙草株式会社、協和煙草株式会社、朝鮮総専売局など)。
満州はさまざまな民族の入り乱れる巨な市場のひとつでもあった。英語・ロシア語・中国書かれたもの、「五族一心輝ク興亜」といった標語を掲げたものも見られる。