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名古屋男声合唱団の歌声響く

開館10周年記念 名古屋男声合唱団演奏会in阿智を

2023年10月7日(土)に阿智村中央公民館ホールにて開催しました。

 

名古屋男声合唱団は名古屋大学男声合唱団OBの皆さんで結成されており、

愛知県在住で下伊那郡出身の元開拓団員佐々木剛輔さんの短歌集「棄民」を元に合奏組曲を創作。

当館の開館10周年を記念して演奏会を阿智村で開催していただく運びとなりました。

 

当日は阿智村中央公民館ホールに400名の聴衆が、地元飯田下伊那や名古屋方面、遠くは東京、滋賀、京都、大阪、福岡などから駆け付けてくれました。

 

ピアノやフルートの演奏、地元合唱団とのコラボ、短歌集『棄民』の佐々木剛輔さんと館長寺沢のお話も交えての三部構成で行われました。

第2部では地元合唱団やまなみさんと

佐々木剛輔さん(左)と館長

公演の感想に寄せられた声を一部ご紹介します。

 

・期待していた以上の演奏を聴かせていただきました。フルートソロの哀愁をおびた響きに導かれて、世界に入りこみ、力強くまたやさしい男声合唱、そして語りの説得力、情景が映像として心にせまる歌詞、繰り返すごとで確実ときけました。記念館の新しいページを作るコンサートでした。

 

・久しぶりにリアルでに演奏きかせていただきました。ありがとうございました。歌声サークルの歌唱、すばらしかった。涙が出ました。平和記念館、大きく育ってきていると感じます。こぼしをふり上げるのではなく、じっくりと確実に思いをつなげる平和記念館のかつどう、すばらしいと思います。ありがとう。佐々木様、棄民を残してくださりありがとうございます、言葉を歌として表現した時、伝わる事が倍増する人だと感じました。すばらしかった。

 

・音楽を通じて、平和について再度考える機会となりました。国を上げて人の国へ行く、なんてバカげた事をした時代があったこと、何も知らない世代に伝えて行きたい(まるでウクライナとロシアの様です)。国にみすてられて必死で逃げかえる人々、兵隊さんたちだって過酷であったのに女の人や子供たちだけの道のりは本当に遠かった事でしょう。良いコンサートの半日をありがとうございました。見たこともない満州の土地が目にうかびました。(中国の人たちに感謝とおわびの気持ちで聞きました)。このうたの悲しみ、もつ意味を深く感じました。

 

・この演奏会そのものが深い感動で、悲しみなのか無知なのか自分へなのか、体が震えました。平和への祈り、それぞれが出来る形でつなげていかなければと思いました。私は歌は歌えませんが、私に出来る形を見つけて、スタートラインに立とうと思いました。参加者は高齢者が多いように見受けられました。もっと若い世代、子どもたちにも参加してもらえたらと思いました。体験談をお話くださった男性(お名前がわからずごめんさない)が、着席をすすめられてもずーっと立ってお話をしてくださり、その姿に強い平和への想いと来し方への思いを感じます。ありがとうございました。

 

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短歌や合唱などに関わる人たちにも広く関心を寄せていただき、芸術の持つ力を感じました。

音楽を通して「満蒙開拓の歴史」に向き合い伝えていく良い機会となり、

10周年記念としての開催にご尽力いただいた皆さまに感謝申し上げます。

 

素晴らしい歌声が響く