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王希奇「一九四六」展 閉幕

2023年3月21日㈫~26日㈰まで開催しました王希奇「一九四六」展

多くの皆さまのご来場をいただきありがとうございました。

 

皆さまのご支援、ご協力により

開館10周年記念事業として「一九四六」展を開催できました。

誠にありがとうございました。

 

体験者の母と一緒に

 

皆さんからたくさんのアンケート回答をいただきましたので一部ご紹介します。

・圧倒された

 皆が王先生のような感性 感受性を持つことが平和への道という気がする。

 帰国者である夫の祖母を思い出した。

 「一九四六」の中に祖母がいた気がした。(60代)

 

・モノトーンの大作の迫力、連なり列をなす引揚者の数に圧倒されるとともに、

 一人一人の表情の奥底に感じられるまだ起きたばかりの悲惨な体験のことを想像すると

 胸が締めつけられる思いです。

 等身大に近い絵画の姿はこれまで写真や映像で見てきたものから感じたり

 イメージしていたものとはまた違ったものでした。

 ウクライナでも同じシーンが起きていたのではないか、と想像すると、歴史をしっかりと

 正面から見続けていかないといけない、と改めて感じました。

 最終日に間に合ってみることができて良かったです。(南木曽町60代)

 

・先に(記念館展示の)3分間上映にて期待に満ちた笑顔の写真の後に、

 不安・悲しみ・憎しみ それぞれの思いが表情から受け取ることができました。

 とは言え、経験された方々のつらさは計り知れないと思います。

 つくられた物ではなく、この事実・歴史は後世に伝えていっていただきたいです。(飯田市50代)

 

 

来館者とお話しされる王希奇ご夫妻

 

 

・臨場感感じる大作でした。

 生き残ろうと思う気持ちがあったのかどうかわかりませんが、

 呆然とした顔、睨まれていると感じる顔、美しい人の顔。

 穏やかな表情の人は見うけられませんでした。

 乗船するまでどんな苦しい生活だったのか想像もできません。

 映画やアニメで戦争の悲惨な感じ取れましたが、現実だったんだと

 王先生の絵から強く感じました。

 子どもや女性の顔を拝見すると胸が苦しくなりました。

 

・生きるため とは言え、国家に翻弄された

 とても悲惨な結果を この沈黙の絵の中に強く感じました。

 心に刻まれる絵でした。(伊那市60代)

 

・以前、舞鶴の引揚記念館でちょうど展示されていたのを拝見したことがあり、

 衝撃を受けたことを覚えています。

 一人一人の顔を追いながら、その人の人生を、そこに辿り着くまでの苦労を

 想像しながら拝見しました。

 私の祖父も義勇軍で満州へ渡り、生きて帰国したのですが、

 直接引揚げの話を聞く機会はないまま他界しました。きっとこうした状況の中に

 いたのだろうと祖父の姿を探しました。

 改めて戦争の愚かさを考えるよい機会となりました。(阿智村40代)

 

・引揚げされた皆様の苦難、悲しみの生活史が一人一人の表情に表現され、

 大きな感銘を受けました。わずかな希望の光を求めて引揚船に乗り込む隊列は

 戦争の悲惨さの中にも「生きる」ことへのエネルギー(たくましさ)を感じました。(小諸市60代)

 

ロビーでは引揚げに関する企画展示を

アンケートへもたくさんの感想

ありがとうございました