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寄贈品 №28

家の光

1938(昭和13)年5月~1942(昭和17)年4月の間のもの サイズ 22×15,200~240頁(冊子による)

発行:産業組合中央会家の光部

1925(大正14)年創刊の農村向け雑誌。当館には上記7冊が寄贈されている。

 

日本が戦争を遂行していくにあたり、国民の協力は必要不可欠なものとされました。特に、食糧を効率よく確保するため、農家の動員は欠かせません。現在の農業協同組合や生活協同組合の前身ともなる産業組合では、組合員数を増やしたり農家の意識を向上させようと活動に取り組みます。この雑誌もその手段のひとつでした。産業組合の重要性、養蚕経営の心得、農村女性のあり方といったものから、安くて栄養のある料理の作り方、苗代の早蒔き法といった、より実際の生活に即した知恵を紹介するものもあります。満州移民については、青少年義勇軍出発に同行した記者の記事や、移民推進者らの座談会記録など、幅広く紙面が組まれました。子ども向けコーナーには漫画や童話、子どもたちからの投稿も設けられており、世代を超えた教育が意図されていました。こうして、農村から戦争を下支えする基盤が着々と整えられていったのでした。

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