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寄贈品 №18

通知 第五次満洲農業移民信濃村移民団諏訪神社御神璽奉戴祭並壮行会挙行件

会染村長 宮澤金作発行 1937(昭和12)年2月22日

サイズ 1枚目24.8×33、2枚目24.8×16.7

会染村村長から田中祥次さんへ、信濃村開拓団諏訪神社奉戴祭と満州移民壮行会のお知らせ

No.17で紹介した田中祥次さん関係資料です。

第5次黒台信濃村開拓団として渡満することになった人たちに対して、村役場から通知がありました。来たる3月1日に福井県敦賀港を出港することになり、2月27日長野市蔵春閣(ぞうしゅんかく)で諏訪神社の御印奉戴祭と出発壮行会を行うため、各家庭1名出席するよう知らせています。

 

全国に先駆けての県単独の移民団だった信濃村は、県民の期待も厚く、満州での精神的よりどころとして、郷土の神・諏訪神社の分社を現地に建てることになりました。その御神体を移すための神事を行い、団結と士気を高めて出発に臨んだのです。

 

1枚目書き起こし

甲第一九〇号

昭和十二年二月二十二日

会染村長 宮澤金作

田中祥司殿

第五次満洲農業移民信濃村移民団諏訪神社御神璽奉戴祭並壮行会挙行件

 

第五次満洲移民信濃村移民団来三月一日敦賀港出帆渡満ノ壮途ニ就クコトト相成候ニ就テハ入植後村民信仰ノ中心タル総鎮守トシテ満洲信濃村ニ奉祀スベキ郷土開拓ノ神ニシテ亦信濃一ノ宮タル官幣大社諏訪神社ノ御璽奉戴祭並壮行会ヲ別記計画ニ依リ挙行候ニ就キ当日家族一名出席相成度旨通知有之候条本人ノ外ニ一名出席相成○○段及通知候也

 追而当日ハ役場ヨリ村長出席可致候条申添候也

 

 

一. 期日 二月二十七日

   御璽奉戴祭 午前十時ヨリ (午前九時集合(〇○○○○〇)ノコト)

   壮行会   午前十時四十分ヨリ

 

一. 場所 長野市城山蔵春閣

2枚目書き起こし

移民渡満時間

一. 集合日時場所

二月二十七日 午前九次長野市蔵春閣

同日     午後三時四十分長野駅出発

三月一日   午後二時敦賀港出発

 

注意事項ノ内

汽車賃及宿泊料ハ出発港迄各自立替支弁シ移住地ニ於テ払戻ヲ受クルモノトス

乗車券ハ長野直江津経由敦賀駅迄購入ノコト