企画展のご案内

 ◆阿智高校美術部と有志による企画展

 あいちトリエンナーレ2016 「夏焼隧道|川村カ子ト測量隊|飯田線」

 満蒙開拓平和記念館展示報告会

  会 期:2017年4月2日(日)~4月16日(日)

  会 場:記念館 光の回廊

  入場料:入館料 一般500円 小中高生300円

記憶や痕跡をテーマにしたフロッタージュ(物の上に紙を置き鉛筆や木炭で写し取る技法)で知られる現代芸術家岡部昌生氏と阿智高校美術部員ほか有志が共同制作し

「あいちトリエンナーレ2016」に出品された作品の一部を、当館で特別展示することとなりました。

 作品のテーマは、かつての三信鉄道で川村カ子ト率いるアイヌ測量隊がかかわった区間の「夏焼隧道」。難工事といわれた事業を成し遂げその功績は今でも語り継がれていますが、この「夏焼隧道」のある区間はその後、佐久間ダム建設による水没のため付け替えられ、現在は朽ち果てています。

 人や物資の輸送、発電による巨大ダムの建設。ダム湖の底に沈んだ家や土地、ふるさとを追われた人々。国や時代に翻弄され傷つき、その傷は時間とともに風化し、痕跡すらもなくなっていく…。「満蒙開拓」の歴史と共通するところがあります。そして、その歴史を刻み伝えようとする岡部氏の作品には当記念館の目的と響き合うものがあると感じました。

「夏焼隧道」の壁面をフロッタージュに写し取ったものは、巨大な作品となって会場のビルの壁面に貼られ、「あいちトリエンナーレ2016」においても高い評価を得ました。先月、3年生の卒業にあたり作品制作にかかわった阿智高校生に岡部氏より作品の一部が贈られ、今回それらを作業の様子とともに展示します。